自家菜園では、久し振りに質の良いモロッコ インゲンの収穫の季節を向かえている。 以前バレンシアの人々は、美味しいPaellaを調理するには、新鮮なインゲンを豊富に入れる事が、絶対条件と聞いた事があった。 そこで今日のお食事会のメニューはPaellaを中心に、リグーリア地方の名物FocacciaとFiorentinaステーキにする。 調理は、妻Motocoのオリジナルレシピーで進行して行く事となる。
ベランダに突き出してすえた薪窯「Forno」は緑あふれる丘陵地に囲まれた、花鳥山付近の景観とじょうずになじんでいるのではないかと思っている。 木漏れ日や木々の間を抜けてくる風等が借景庭園として成立している事を知る。 私は、Forno料理に一つのテーマを抱いている。 たとえば、PizzeriaでPizzaだけを注文するのでは、もったいない気がしている。 つまり、Forno料理は、あらゆる調理の可能性をしめている事を、舌が覚えているからに他ならない。 季節の食材と炎との出合いが織りなす時は、想像を超えた味覚を引き出し楽しませてくれる。